最初に:なぜ「範囲」を明示するのか

無料相談を設けているサービスの多くは、「まずはお気軽に」とだけ案内し、実際に何ができるのかを明示していません。その結果、相談してみたら思っていた内容と違った、あるいは逆に「こんなことまで無料で聞いてよかったのか」という認識のズレが生まれます。

発明の余白の初回無料相談は、相談できる内容と、できない内容の両方を事前に示したうえで申し込んでいただくことを方針としています。期待値のズレを最小限にすることが、相談の質を上げると考えているからです。

できること・できないこと 一覧

初回無料相談でできること

  • 技術テーマと現状のヒアリング
  • 相談の方向づけ
  • 発明発掘セッションが向いているかの確認
  • 次のステップの提案

初回無料相談に含まれないこと

  • 特許性の正式な評価・調査
  • 先行技術の調査・文献調査
  • 明細書・クレームの作成
  • 特許庁への出願手続き

所要時間は30〜45分を目安にしています。

「できること」の中身を詳しく説明します

初回相談では、まず技術テーマと現状についてお聞きします。発明として整理されていなくても、「こういう工夫をしている」「こういう課題を解決しようとしている」という概要を話していただければ十分です。

その内容をもとに、次に何をすべきかの方向づけを行います。たとえば「発明発掘セッションに進む価値がありそうです」「先にここを整理してから持ち込む方が効率的です」「今の段階では出願より調査を先にした方がよいかもしれません」といった観点を、その場で共有します。

初回相談は、技術の評価や特許性の判断を行う場ではありません。現状をヒアリングし、相談の糸口をつかむための場です。「話してみて、次が見えた」という状態を目標にしています。

発明発掘セッションに進むかどうかは、初回相談の後に改めてご判断いただけます。その場で即決を求めることはありません。

「できないこと」についても、正直に書いておきます

初回相談では、特許性の正式な評価は行いません。「この技術は特許になりますか」という問いに対して、初回の段階で確答することは、倫理的にも技術的にも難しいと考えています。正確な評価には、先行技術の調査と、発明の詳細な把握が必要だからです。

同様に、明細書の作成や出願の手続きも初回相談の範囲には含まれません。これらは、発明の内容が整理された後に進む、別のステップです。

「できないこと」を先に示すのは、相談のハードルを上げるためではありません。初回相談を「何でも解決する場」と誤解したまま来ていただくと、双方にとって時間が無駄になるためです。範囲を明確にした方が、相談が有効に機能すると考えています。

初回相談を最大限に活かすために

事前に準備が必要なものは特にありませんが、以下の点を頭の中で整理しておくと、30〜45分がより有効に使えます。

事前に内容を整理してから相談に臨みたい方は、相談準備ナビをご活用ください。質問に答えていくだけで、相談内容の骨子が整理されます。

こんな状態でも、申し込んでいただけます

初回相談は、発明の整理が進んでいる方だけを対象にしているわけではありません。むしろ、以下のような「まだ何も固まっていない」段階の方にこそ、利用していただきたいと考えています。

「まだ相談できる段階ではないかもしれない」という感覚は、多くの場合、相談を遅らせる理由にはなりません。その段階こそが、整理を始めるタイミングです。