この記事の結論
初回無料相談では、技術テーマと現在の状況を確認し、次に何を検討すべきかという相談の方向付けを行います。一方、正式な先行技術調査、特許性の評価、請求項や明細書の作成は含まれないため、役割を分けて利用することが大切です。
最初に:なぜ「範囲」を明示するのか
無料相談を設けているサービスの多くは、「まずはお気軽に」とだけ案内し、実際に何ができるのかを明示していません。その結果、相談してみたら思っていた内容と違った、あるいは逆に「こんなことまで無料で聞いてよかったのか」という認識のズレが生まれます。
発明の余白の初回無料相談は、相談できる内容と、できない内容の両方を事前に示したうえで申し込んでいただくことを方針としています。期待値のズレを最小限にすることが、相談の質を上げると考えているからです。
できること・できないこと 一覧
| 項目 | 初回相談 | 初回相談後の扱い |
|---|---|---|
| 技術テーマと現状のヒアリング | 対象 | — |
| 相談の方向づけ・次のステップの提案 | 対象 | — |
| 発明発掘セッションが向いているかの確認 | 対象 | — |
| サービス内容・料金・進め方の説明 | 対象 | — |
| 海外出願を視野に入れる場合の進め方の説明 | 対象 | — |
| 発明の本質の詳細な検討 | 範囲外 | 発明発掘セッションで検討 |
| 特許性の評価 | 範囲外 | 発明の詳細確認や必要な調査を踏まえて検討 |
| 先行技術・類似特許の調査 | 範囲外 | 必要に応じて別途実施 |
| 明細書・クレームの作成 | 範囲外 | 出願支援の段階で対応 |
| 出願手続き | 範囲外 | 出願方針決定後に対応 |
| 個別の法的助言・権利範囲の設計 | 範囲外 | 内容に応じて別途案内 |
相談の進め方
| ステップ | タイミング | 内容 |
|---|---|---|
| 1. お申込み後 | 2営業日以内 | ご連絡し、日時を調整します |
| 2. 当日・前半 | 約15〜20分 | 技術テーマのヒアリング、現状と相談したいことの確認 |
| 3. 当日・後半 | 約15〜25分 | 方向づけと、発明発掘セッションへ進むかどうかのご提案 |
| 4. 相談後 | — | 次のステップの確認。急かすことはありません |
所要時間は30〜45分を目安にしています。オンライン(Zoom等)・対面のどちらにも対応しています。
「できること」の中身を詳しく説明します
初回相談では、まず技術テーマと現状についてお聞きします。発明としてまとまっていなくても、「こういう工夫をしている」「こういう課題を解決しようとしている」という概要を話していただければ十分です。
その内容をもとに、次に何をすべきかの方向づけを行います。たとえば「発明発掘セッションに進む価値がありそうです」「先にここを明確にしてから持ち込む方が効率的です」「今の段階では出願より調査を先にした方がよいかもしれません」といった観点を、その場で共有します。
発明発掘セッションに進むかどうかは、初回相談の後に改めてご判断いただけます。その場で即決を求めることはありません。発明発掘セッションへ進む、いったん持ち帰って社内で検討する、といった選択が可能です。必要に応じて、継続的な相談方法をご案内します。
「できないこと」についても、正直に書いておきます
初回相談では、特許性の正式な評価は行いません。「この技術は特許になりますか」という問いに対して、初回の段階で確答することは、倫理的にも技術的にも難しいと考えています。正確な評価には、先行技術の調査と、発明の詳細な把握が必要だからです。
同様に、明細書の作成や出願の手続きも初回相談の範囲には含まれません。これらは、発明の内容が具体化された後に進む、別のステップです。
- 「これは特許になりますか」という問いへの確答は、初回相談ではできません
- 先行技術調査の結果を初回相談でお伝えすることも含まれません
- 明細書・クレームの作成は、発明発掘セッションを経た後のステップです
- 特許庁費用や外国代理人費用は、出願に進む際に別途発生します
初回相談を最大限に活かすために
事前に準備が必要なものは特にありませんが、以下の点を思い浮かべておくと、30〜45分がより有効に使えます。
- 取り組んでいる技術のおおまかなテーマ
- 解決しようとしている課題(なんとなくでも可)
- 工夫や試みていること
- 今回の相談でいちばん確認したいこと
事前に内容をまとめてから相談に臨みたい方は、相談準備ナビをご活用ください。質問に答えていくだけで、相談内容の骨子がまとまります。
こんな状態でも、申し込んでいただけます
初回相談は、発明の具体化が進んでいる方だけを対象にしているわけではありません。むしろ、以下のような「まだ何も固まっていない」段階の方にこそ、利用していただきたいと考えています。
- 発明としてまとまっていないが、何か工夫はしている
- 特許に値するかどうかが自分では判断できない
- 何を相談すればよいか、自分でも分かっていない
- 弁理士に相談したことがなく、どんな場なのか感触を確かめたい
「まだ相談できる段階ではないかもしれない」という感覚は、多くの場合、相談を遅らせる理由にはなりません。その段階こそが、検討を始めるタイミングです。
よくある質問
はい、資料がなくても相談できます。口頭での説明や、ざっくりした内容からで構いません。初回相談の目的は、現状確認と次のステップの検討です。完璧な準備は必要ありません。
いいえ、申し込む義務はありません。初回相談で現状を確認したうえで、次のステップが必要かどうかをご自身で判断していただけます。その場で決断を迫ることはありません。
初回相談では、特許性の評価は行いません。現状の確認と方向づけを行う場です。発明の内容を詳しく検討するのは、発明発掘セッション以降の段階になります。
はい、対応しています。ソフトウェア・IT分野はこのブランドが特に得意とする領域です。アルゴリズム、システム構成、UIの工夫など、様々な段階からご相談いただけます。
特別な準備は不要です。相談準備ナビを事前にお使いいただくと、当日の相談がより具体的になります。技術テーマや課題の概要など、頭の中にあることを少し思い浮かべておく程度で十分です。